トレーナーに1対1で教わる「パーソナル筋力トレーニング」でも、けがや体調不良の事故情報が寄せられています。国民生活センターは、始める前に体力の調査・テストをしてプランを作ってもらうこと、違和感があれば無理をせず中断することを、消費者へのアドバイスとして示しています。
この記事では、国民生活センターの発表「『パーソナル筋力トレーニング』でのけがや体調不良に注意!」(2022年4月21日公表)にもとづいて、事故の例と、トレーニングを受ける前後の確認事項をまとめます。
(確認元:独立行政法人国民生活センター「『パーソナル筋力トレーニング』でのけがや体調不良に注意!」。確認日:2026年10月6日。体の状態に不安がある時は、医師に相談してください。この記事は、一般的な情報です)
寄せられている事故情報
- 国民生活センターの「医師からの事故情報受付窓口」に、2021年6月、パーソナルトレーナーの指導で、前屈の姿勢で重量のあるバーベルを上げるトレーニングを行い、腰椎骨折など、全治1か月以上の重傷を負ったという情報が寄せられました
- PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)には、パーソナル筋力トレーニングでの危害に関する相談が、2017年度以降の約5年間に105件寄せられ、その4人に1人は治療に1か月以上かかり、「神経・脊髄の損傷」「筋・腱の損傷」をした人もいました
主な事例は、次のとおりです。
| 事例 |
|---|
| トレーナーの指示によるトレーニングで、腰にしびれや痛みが生じた |
| ジムのトレーナーの指導で筋肉痛のようになり、治療を2か月以上続けた |
| パーソナルトレーニングジムで、バーベルを持ち上げる動作により、腱板(けんばん)を損傷した |
国民生活センターのアドバイス
- 始める前に、運動習慣や体力などの調査、マシンなどを使った体力テストが行われたうえで、トレーニングプランが作られることを確認する
- トレーニング中に違和感を覚えた時は、無理をせず中断する
- 異常な痛みを感じたり、体調が悪くなったりした時は、トレーナーやフィットネスクラブなどに伝えたうえで、必要な場合は医療機関を受診する
国民生活センターは、事業者に対して、個々の人に合ったトレーニングプランの作成、トレーナーによる安全管理(適切な運動強度)、トレーナーの質を確保する仕組み作りを要望しています。
トレーニングの前に、自分でできること(一般的な確認)
- 持病、過去のけが、痛みのある部位を、事前に伝える
- 自分の目標と、普段の運動量を、具体的に伝える
- フォームの説明が分からない時は、そのまま続けず、質問する
- 重さや回数を急に増やさない。無理だと感じたら、やめる意思を伝える
運動の目安や、筋トレの頻度は筋トレは週2日、運動前後の準備はウォームアップとクールダウン、国の運動ガイドは健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023で説明しています。契約や解約の確認項目はスポーツジムの契約・解約で確認すること、24時間ジムの選び方は24時間ジムの選び方|初めて通う前に確認する7項目(chocoZAPの公式情報つき)にまとめています。
無人ジムなど、トレーナーのいない場所では
トレーナーがいない無人のジムでは、トレーニング中の異常に、自分で気づいて対処する必要があります。一人でトレーニングする時は、無理のない重さと回数から始めることが大切です(一般的な注意)。緊急時の連絡先や、AEDの場所を、入会前に確認しておくと安心です(一般的な確認項目)。
まとめ
- パーソナル筋力トレーニングでも、けがや体調不良の事故情報が寄せられている。約5年間で105件の相談があった(PIO-NET)
- 始める前に体力の調査やテストを受け、違和感があれば中断する
- 異常な痛みや体調不良があれば、トレーナーに伝え、必要なら医療機関を受診する
